太鼓を教えていて、こんな言葉をよく聞きます。
もちろんメンバーからもですが・・・。
何を思ってか、考えてか知りませんが「難しい」と言っているのか、私には判からないのです。
というより、難しい事をしているのだから、難しいのは当たり前です。初めての事(例えばフレーズや、音楽の事等)をしているのですから、すぐ出来るわけがありません。簡単に出来ることなど、してません。
「難しい」と言った所で、何かなるのでしょうか?
なぜすぐ「難しい」と言うのでしょうか?

私は太鼓奏者なので、その立場から話をします。
私は、太鼓を使って音楽をしています。
音楽は楽譜ではありません。作られた曲を叩いても、それは楽譜を叩いているだけの事に過ぎないのです。曲の難易度が高い、低いに限らずです。そんな事は、小学生でも出来ます。吹奏楽部の中学生や高校生になると、もっと複雑なことを叩いたりします。しかしそれは、叩いているだけです。そして、叩けてるだけなんです。
私はプロとして活動しており、またそれでチームも率いています。そして音楽をする、という事を言い続けています。ですから、曲を叩くという事などは、毛頭ありません。その先の事をやっているのです。
今まで他のチームでやっていた方も、私のチームにはいてます。もちろん今までのチームではやってない事です。それが太鼓衆一気に入った途端、「太鼓を叩いてどないするねん」です。
これには誰しも????になります。
もちろんどういう事かは説明します。しかし理解は出来ません。なぜなら、今までやった事のない、聞いた事の無い世界ですから。しかし、チームにいる以上、やらなければなりません。何をしなければいけないのか?何が足りないのか?
確かに、やったこと無いものをするのは難しいです。しかし、難しいと思っても何も変わらないし、「難しい」と言った所で、意味がないのです。

やればいいだけです。
言う前に、やるのです。言うてる間に、やればいいのです。
「何をやっていいのか判らない」は、ここでは別問題なので、置いておきます。
やっても無いのに、「難しい」はありません。とことんやって、死ぬほど工夫して、色々試して、それでも・・・の時に初めて「難しい」が出るのだと、私は思います。