以前にとある百貨店の地下でバイトをしていると言いましたが、今日はそこでの話。
食料品売り場ではよく見かける、試食のコーナー。毎日色々な商品の紹介を店員さんがしています。
今日、私が担当している売り場のスグ横で、ある商品の紹介をしている男性がいました。
この男性、商品を紹介している割には、声が小さく、しかも独り言の様にブツクサ言っているのです。最初、「何を言っているんや?」と思い、注意深く聴いていると、「今日は○○の紹介で~す。とても美味しいですよ~。・・・~で~す。」とか、別に他とは変わらない決まりきった台詞を言っていました。
しかし、先ほど言ったように、独り言みたいなので案の定、誰も止まりません。そのスグ横で私は商品の陳列をしていたのですが、段々、その声が耳障りになってきたのです。「ブツクサ、ブツクサ喋りやがって!」と思いながらも陳列をしているときに、「何かに似てる」と思い、ふと太鼓の事が頭によぎりました。
「そうか、そういうことか!」
改めて、その店員を見て、周りをみました。誰も聞いていません。
「やっぱりな・・・。これやな。」一人で納得。
何を思いついたかと言いますと、店員の声が太鼓の音、と置き換えたのです。
一人で勝手にやっていても、誰も聞きません。いくら決まった台詞(太鼓で言えばフレーズ、または楽譜)を音として出しても、【誰に】がないので、人は聴かないのです。その店員は【誰に】が無かったのです。太鼓で言えば、一人で、または皆で勝手に叩いているだけ、という状態でしょうか。そんな音は耳障りで、邪魔です。聞く気もしません。当たり前ですが・・・。
チーム結成当時、よく路上でライブしていた時がありました。人通りの多い所です。そこでいきなりセットして叩くのです。店員が商品を紹介するのと、同じ状況です。
最初は判らず、無我夢中で叩きましたが、太鼓の音に吊られて数人が来ただけで、ほとんど止まりません。こんな爆音でもです。
しかし、全員であることを決め、それで演奏した所、先ほどと同じ状況でも、人が止まるようになったのです。段々それは膨れ上がり、道路は人で完全に塞がり、バスの運転手やタクシーまでもが、止まり、結局警察が来て道路交通法違反で、注意されるまでにもなったことがあります(笑)
これは【誰に】という事と、【何を】明確にあったからだと思います。【誰に】が無ければ、誰もいない草原でやっていればいいだけですし、【何を】が無ければ、人は聴いてくれません。
もちろん、簡単には、スグにはできません。もちろん思っているだけでは意味がありません。ひょっとしたら、この時は偶々だったのかもしれません。
しかし、しかし、こうなったのは事実です。
一人で勝手にやっている、というのが、こんな百貨店で間近で感じる事が出来たことに、いい体験をした、と思った一日でした
食料品売り場ではよく見かける、試食のコーナー。毎日色々な商品の紹介を店員さんがしています。
今日、私が担当している売り場のスグ横で、ある商品の紹介をしている男性がいました。
この男性、商品を紹介している割には、声が小さく、しかも独り言の様にブツクサ言っているのです。最初、「何を言っているんや?」と思い、注意深く聴いていると、「今日は○○の紹介で~す。とても美味しいですよ~。・・・~で~す。」とか、別に他とは変わらない決まりきった台詞を言っていました。
しかし、先ほど言ったように、独り言みたいなので案の定、誰も止まりません。そのスグ横で私は商品の陳列をしていたのですが、段々、その声が耳障りになってきたのです。「ブツクサ、ブツクサ喋りやがって!」と思いながらも陳列をしているときに、「何かに似てる」と思い、ふと太鼓の事が頭によぎりました。
「そうか、そういうことか!」
改めて、その店員を見て、周りをみました。誰も聞いていません。
「やっぱりな・・・。これやな。」一人で納得。
何を思いついたかと言いますと、店員の声が太鼓の音、と置き換えたのです。
一人で勝手にやっていても、誰も聞きません。いくら決まった台詞(太鼓で言えばフレーズ、または楽譜)を音として出しても、【誰に】がないので、人は聴かないのです。その店員は【誰に】が無かったのです。太鼓で言えば、一人で、または皆で勝手に叩いているだけ、という状態でしょうか。そんな音は耳障りで、邪魔です。聞く気もしません。当たり前ですが・・・。
チーム結成当時、よく路上でライブしていた時がありました。人通りの多い所です。そこでいきなりセットして叩くのです。店員が商品を紹介するのと、同じ状況です。
最初は判らず、無我夢中で叩きましたが、太鼓の音に吊られて数人が来ただけで、ほとんど止まりません。こんな爆音でもです。
しかし、全員であることを決め、それで演奏した所、先ほどと同じ状況でも、人が止まるようになったのです。段々それは膨れ上がり、道路は人で完全に塞がり、バスの運転手やタクシーまでもが、止まり、結局警察が来て道路交通法違反で、注意されるまでにもなったことがあります(笑)
これは【誰に】という事と、【何を】明確にあったからだと思います。【誰に】が無ければ、誰もいない草原でやっていればいいだけですし、【何を】が無ければ、人は聴いてくれません。
もちろん、簡単には、スグにはできません。もちろん思っているだけでは意味がありません。ひょっとしたら、この時は偶々だったのかもしれません。
しかし、しかし、こうなったのは事実です。
一人で勝手にやっている、というのが、こんな百貨店で間近で感じる事が出来たことに、いい体験をした、と思った一日でした
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