昨日は朝の10時から23時近くまで、太鼓の音のサンプリング作りに協力してきました。音のサンプリングとは、よくシンセサイザーとか、パソコンのソフトに入っている楽器の音、例えばピアノやギター、バイオリンやコンガ、等ありますが、それらは全て人が演奏したものを収録したものを、色々処理していて、作り上げることで、今回依頼が来た、太鼓の音、というのがまだ日本にないらしく、いやあったとしても凄くアバウトで、とても太鼓の音といえるモノではないらしいのです。そこで、「本格的に作りたい」という会社から連絡があり、近くのスタジオで収録しました。
収録の前に一度、そこの会社に訪れ、一体どんなものなのか?色々聴かせてもらいました。
そこで聴いたのがサンプリングのドラムですが、これが本当にそこで演奏しているかのような、生音に聞こえるのです!例えばタムを叩いたとします。通常はタムの音だけですが、実際生で叩くと、タムだけではなく、スネアのスナッピーの音も入ったりするのですが、そこまで鮮明に再現しているのです。

で、太鼓の収録の話ですが、何をしたかといいますと、ひたすら「ドーン、ドーン」と叩いているだけです(笑)
しかし、ただそれだけでは終わりません。まずピアニッシモからフォルテッシモまでを6段階に分け、右手6発、左手6発ずつ叩きます。つまり、連打でも右手と左手の違いを、打ち込み機械でも鮮明に出すためです。次はミュートしたバージョン、これも6段階。フチ打ち、これも6段階。続いてロール。これは6段階と、クレッシェンド、デクレッシェンド、ランダム。打面を擦る音、バチの音、フラム、ドラッグ、リムショット・・・など、一つの楽器に対して4時間位使うのです・・・。疲れます(笑)

収録したのは、大太鼓、中太鼓、締太鼓、当り鉦。
使用したマイクは11本。
収録時間はトータル12時間・・・。

収録してくださった方は、イギリスの映画会社とかと関係があるらしく、「この音源を世界に広めたい!」と言ってくださってました!
著作権もかかるので、後日契約書にサインしに行きます。

さて、これがどう転ぶか、今から楽しみです!!