Taiko-life

和太鼓奏者の日野一輝が、太鼓を中心に色々なことを呟きます。

2007年06月

今日6月28日は、私の30回目の誕生日。
30年。こう書くと凄く長い年月だなあと感じますが、あっと言う間という感じもします。

20歳の時、自衛隊の中で成人式を行い、日の丸を見て、国歌を歌い、国防を意識していました。
21歳で太鼓に出会い、22歳で部の主力メンバーとなり、23歳で自衛太鼓では関西で1番になりました。
24歳で自衛隊を辞め、初めて外の世界へ。朝はマクドナルド、昼は事務仕事、夜はラウンジでチーフという、1日3つのバイトの掛け持ち生活。もちろん太鼓を買うための資金作りでした。
25歳夏、太鼓衆一気を立ち上げ、1ヵ月後には太鼓祭のゲストで出演。相変わらず3つの掛け持ちバイト中でしたが、ここで体調を壊しました。・・・膵炎でした。ラウンジでのバイト中、急にお腹が膨れ、激痛が!しかしなんとか終わるまで我慢して、翌日病院へ。入院までは行きませんでしたが、結構ヤバイ状態みたいでした。薬を出されましたが、ほとんど自力で回復。
26歳、体を壊しながらも掛け持ちバイト生活。夏には結成1年で、全日本創作太鼓フェスで3位。さらに昨年出場した太鼓祭に2度目の出演で、新人チームでは異例のトリ演奏。難波でのゲリラライブでは、15分3回の演奏で6万円のカンパ!
27歳、ついに海外公演の話が来ました!台湾観光50周年記念に日本代表で参加。他国のチームと2週間で台湾1周ツアー。さらにチーム初の自主コンサート。勢いで、日本人初のウクライナ全国ツアー、韓国公演もやりました!
28歳、初のソロデビューで、コンテンポラリーダンスのトップ【フォーサイスカンパニー】と共演。2度目の自主コンサート。
翌年には初の東京公演。成田太鼓祭では前人未到の本堂2年連続アンコール。
29歳、2度目の【フォーサイスカンパニー】との共演。2回目の台湾ツアー、韓国公演。そして、堤真一さん達との【写楽考】での芝居デビュー。

そして30歳。明日は30歳1発目のライブ。続いて福岡でのコラボ。10月には埼玉で、12月には和歌山で1時間コンサート。そして4度目の韓国公演。太鼓衆一気は今年で5年。

20歳からの10年は本当に波乱万丈、激動の10年でした。

さて次なる10年はどうなるか?
山あり谷あり、落とし穴あり?
なんでも来い!!
自分の信念を曲げず、突き進みます。

これからも宜しくお願いいたします。

では、どう変えるか?
たまたまこの時、部の指導をしていた方が仕事の都合上、部を離れることになり、高校時代パーカッションをやっていた私に、部の指導をしてくれと言われました。
「よし、来た!」

いよいよ改革の始まりです。
とにかく皆ヘタクソ(笑)だったので、どう教えていくか大いに悩みましたが、逆に変な知識も無いので、叩き込むには丁度いいと思いました。
まず行なったのが、楽譜を読めるようにすることでした。そして基本的なフレーズの徹底練習。さらにはテンポに合わせ、全員で一つの音にする練習。これはブラスバンドでやっていた事で、太鼓は使わず、タイヤや板を叩きます。そうすることによって、反響がなくなり、ジャストの音しか聞こえないので、ズレればすぐ判るのです。テンポ通りに叩き、皆が一つの音にならないと気持ちが悪いという事を、教えたかったのです。さらに、他の人の音を聴く練習にもなりますし、音楽をする上では必要不可欠な事も知って欲しかったのです。
さらに、簡単な4小説位のフレーズを作り、速暗記の練習。これは私が小学生の頃にやっていたもので、遊び半分で行いました。覚えたらまず一人で叩きます。次は2人一組にし、2拍ずつ交互に叩かせたり、3拍にしたりします。でも、分割すると途端にたたけなくなる組も、もちろんありました。これは、ただ4小節を覚えるのではなく、1拍があるから、1小節があり4小節があると言うことを、伝えたかったのです。
耳コピーの練習もさせました。私が前で簡単なフレーズを叩き、それを3回で聞き取り楽譜にする稽古です。
あと、自衛太鼓の最大特徴でもある【振り】の稽古です。バチを斜めに出したり、前に出したり、手を交差させて叩いたりと、なにかと多い【振り】。これの稽古方法は、太鼓を横に一列に並べ、皆構えてバチを斜めに出します。そこで基準の位置を決めてロープを端から端まで張り、それに合わせる様にさせました。

ババっと書きましたが、もちろんどれもスンナリ行きません。それでも根気強く教え、また毎日仕事終わってから集合させてやらせました。
「絶対、あっと言わせたい!他には負けたくない!」
この私の勝手な思いが、徐々にですが浸透していくのが判りました。

1年目に種を撒き、2年目に水をやり、3年目に大輪の花を咲かせる・・・。現楽天の野村監督の言葉(だったハズ・・・。間違ってたらすみません!)の様にいくか判りませんが、この部が確実に何かが変わろうとしていました。

年功序列
どこの社会にもあると思います。私が自衛隊にいた時も、もちろんありました。太鼓クラブにも・・・。
私がその部に入った時、その中で一番階級の上の人が部長であり、同じ階級でも若い方が下という、ごく当たり前な序列制度でした。だから教えるのは上の階級の人という事になります。個人どころか、チームも同じで、設立が浅いチームほど、例えば合同曲では端の方や後ろの方であり、古いチームほどセンター(自衛太鼓ではセンターは主役みたいなもの)でした。
事実、私が入った当初、関西地域の自衛隊太鼓チームでの合同演奏の時、実力うんぬん関わらず、後ろの方であり、端のほうであり、また周りからは新参扱いでした。
もちろん私の部は、まだ設立して数年と日が浅く、またお世辞にも上手いとは言えず、当然私達より長くやっている他のチームの方が、まとまりがあり、迫力もあったので、その頃は仕方が無いと思っていたのですが・・・
しかし、日は浅い、経験が少ないだけで、レベル的にはそう差が無いと感じたのです。

そして、こいつら全部喰ってしまおう。俺らのチームが一番になったろ。そう思うようになりました。
私自身、やるからには、目立ちたいという性格もありますし、他団体に言いなり等、下っ端は気に入らなかったんです。かといって、階級で上に上がれば事は済みますが、当たり前で面白くない。(笑)

そこで思ったのが、下克上です。

この世界ではあまり無い事で、事実、私のチームでも当たり前ですが階級社会でしたから。
しかし、たとえ階級社会であろうと、音楽では関係ない!人前で演奏するのに、なんで古参のヘタクソが前に出て、新人の上手い奴らが端に追いやられなあかんねん!
音楽では、上手い奴が上や!年齢や階級など関係ない!

しかし、その為には、まずチームの抜本的改革をしなくてはなりませんでした。そして、チームが上に上がる為には、メンバー全員が、他団体の誰よりも上手くならなくてはならないのも、絶対条件です。

「やったる!・・・3年や、3年で全てをひっくり返したる!!」

この時21歳。これが、私が太鼓にのめり込んで入った、入り口でした。

今日の夜行バスで大阪に行きます。バスは安いけど腰やお尻が痛くなるので、それが難点です・・・。
明日は、日曜に行なわれる【3000人の吹奏楽】に出演する、私の指導している太鼓チームと、地区の吹奏楽部とのリハーサルに行きます。太鼓ソロあり、またパーカッションとのコラボあり、さらには曲中の打楽器ソロを私が以前に編曲したので、それが上手く流れているか等、チェックします。
そして日曜日は本番。朝からリハがあるので一緒に同行し、夕方の本番までいるつもりです。そして再び夜行バスで東京へ・・・。
28日には、今度10月に埼玉公演を行うので、それの下見と打ち合わせ。翌29日は、吾妻橋でショートライブ。それが終わると、7月7日に福岡でスピニングバイクとのコラボがあるため、太鼓を送ったり、急ピッチで曲作りと、結構ハードです(笑)

一日中、棒の上げ下げをやったので、右手が筋肉痛に!
初日の稽古が終わり、部屋に帰ると知らない人たちがいました。
ここでは、5~6人で一部屋使うようになっており、この部屋では私とS、それに他の学生3人を含めた5人でした。建物が寮みたいになっており、1フロアにかなりの部屋があったのを覚えています。
さて、これから一緒に寝る学生にまずは挨拶。一人は大阪からの参加で、昨年、一昨年と大阪大会を制し、関西大会も突破し全国大会まで行った実力のある高校の方でした。あとの2人は広島からの参加で、こちらは県大会止まり程度で、私達とあまり変わらないレベルだったと思います。というか、この2人はあまり覚えてません(笑)
大阪から来た(Hとします)とはすぐに意気投合!その頃の私は、Sと少しバンドもやっていたので、その話で大盛り上がり!その後は、3人で今日の稽古の話をしました。たまたまHも私達とは違うコースを受講していたので、それぞれの話に発見があり、早速レポート!
あと楽しかったのは、夜の廊下でした。聞こえは不気味ですが、この講習会の間、夜ご飯を食べた後、かなりの数の人が廊下で、その日の復習をしているのです。いえ夜だけではありませんでした。朝食のあと、昼食の後、みんな練習してるのです。基本コースは、歩き方など教わったみたいで、コースの中で出来た友達と検討しながら練習してたり、レポートを書きながらあれこれ話してたりと、本当に講習を受けに来てるのだなあと、実感したのでした。
マーチングをもっと知りたい!この高校のスタイルを学びたい!憧れの先生に習いたい!等、受講目的は人それぞれですが、年齢層の違う人達と、こんなに沢山の人達と一緒に一つの所で学べるなんて、幸せでした。
本当にみんな、上手くなりたい!と思って来てるのですから!

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