Taiko-life

和太鼓奏者の日野一輝が、太鼓を中心に色々なことを呟きます。

2008年02月

先日11日、以前にも紹介した父の還暦コンサート【La Fiesta 134】の大阪公演があり、私はスタッフとして参加しました。
スタッフという立場上、ゲネはしっかり見れましたが、本番は1部父のドラムソロは、途中からラストの手前まで、2部3人でのセッションは1曲のみという、中途半端な形でしか見れませんでしたが・・・、それでも凄かった!!
いや、父だから、息子だからというのではなく、一人の演奏者として見ての言葉です。
正直「ほんまに1時間叩けるんかいな??」という半信半疑もありましたが、同時に「父は、やると言ったらやる!」という確信もあったので、期待と不安でその時を待っていました。
本番前のゲネプロ。
時間は25分とショートバージョンでしたが、全力の父を見て、鳥肌が立ち、そこから一歩も動くことが出来ず、視線は釘付けでした。テクニックとか、早い連打とか、そんなん関係ありません。ただただ、その気迫、怒涛の音、あまりにも美しい動きに、やられてしまいました・・・。
ゲネ終了後、父の元へ。「どうやった?」汗まみれの父を直視できず、「うん、いいと思うで・・・」という曖昧な返事しか出来ずにいた私。
一番近いが、一番遠い存在。こんな父を持って幸せだという気持ちと、この父には・・・勝てない!という悔しさで、私の頭はグチャグチャでした。
そして、時間は過ぎ、客入れ。このお客さん動員も不安がありました。なんせ500人ですよ!?名も知られてない一人のおっさんのドラムソロに、そこまで人が来るのか??
・・・しかししかし!!来ました!!来ました!!来るわ来るわの大行列!なんと500席、全て埋まったのです!!これには本当に興奮しました。私を小さい時から知っている、という方や、若いカップル、夫婦等、幅広い層のお客さんがお越しくださいました。

本番。「さくら~さくら~」と観客の大合唱で始まった父のソロ。私は遅れてくる客の案内の為、一人外に居てましたが、その音は確かに聞こえてきました。最後のお客様を入れ、私も客席へ・・・。
ワインレッド色のスーツを着て、怒涛の如く打ちまくる父。
その父を見て、叫ぶ観客。「いけ~!!」「アキラ~!!」「うお~!!」そして、嵐のような拍手。その叫びの中、打ちまくる父。
その瞬間、なにかが頭に浮かんできました。いや、走馬灯の様な感じか?いや、それも判りませんが、私が小さい頃、父のドラムを見た記憶が蘇ってきたのです。もちろん、その時の事等、ハッキリ覚えていません。母に抱かれていた位小さかったハズですから。しかし、何かが頭の中で弾けたのです!
「あっ・・・これは・・・」
その瞬間、涙があふれ出て、止まらなくなりました・・・。勝手に出てきた、といっても過言ではありません。
その後は、覚えていません。無我夢中で食い入るように見ていた事だけです。
そして1時間。父はぶっ叩きました!割れんばかりの歓声と拍手に包まれた父は、本当に格好良かった!!そして熱かった!!
次は、24日、東京です!これが最後?です!!こんなドラム?いや音?いや音楽?なんでもええ。見なきゃ損です!!聴かなきゃ損です!
私の知り合いは太鼓奏者が多いので、あえて言わしてもらいます。
「見せる太鼓?聞かせる太鼓?楽しい太鼓?観客と一つになる太鼓?ノリのある太鼓?そんなもん、勝手に言うてるだけで、誰も出来てません!!嘘だと思うなら、是非このコンサートに来てください!!本当のステージが見れますから!!」

以上!!

今年の大きなイベントにルーマニアツアーがあります。
日程は5月20日~6月4日。これはダンサーとのコラボで行くのですが、太鼓は私だけです。一人で太鼓を持って海外に行くのは初めてなので、すでに期待に胸を膨らませています!
この間、ルーマニアの首都ブカレストと他に、シビウ、クルージュと、3都市廻るみたいです。
しかししかし、これだけでは終わらないのが、日野一輝。
6月2日に、スタッフやダンサー等全員ルーマニアを発つのですが、何と私、帰りません!!
・・・とこんな話をすると「ええ~?永住するんかいな?」とか友人から言われましたが、いえいえ、少し残るだけです(笑)さらに約2週間ほど・・・。

ことの発端は、この話が来てしばらくした時でした。
約2週間も行くけど、毎日公演なんか無いよな・・・、と思い、「よし!ストリートライブやろう!!」と思ったのがキッカケでした。
せっかく行くのですから、普通に終わっては面白くないし、さらに一人という自由もあるので、どうせならOFFの日は、観光もかねて、やってまえ!と思ったのです。
そしてその思いは膨らみ、「可能なら、他国も行きたいな」になったのです。しかし、この2週間で他国に行くのは厳しいので、チャンスは公演が終わってからです。「行きたい・・・絶対他の国へ行ってみたい!」と思い続けたある日、思い切って今回この話を持ってきてくれた方に、相談してみた所、何と、あっさりOKが・・・!
私の便だけ、帰国を遅らせてくれることになりました。
予算の都合上、延期は2週間とし、廻る国は、ルーマニアからお隣ハンガリーへ。そしてオーストリア、スロバキア、チェコ、そしてドイツの計6カ国。
移動は殆どが電車です。早速ヨーロッパの鉄道時刻表を買ってきて、毎日ルートをにらめっこしてます(笑)
さらに宿泊は、ユースホステルの会員になり、安く上げる事に!
都市も限界まで周りまくりたいと、考えています!
まさに【東欧ストリートライブ貧乏ツアー】!!
色々な太鼓団体が海外に進出していますが、ストリートだけで、しかもたった一人で廻った方はいないはず!!
まったく知らない土地で、まったく言葉も判らず、まったく違う文化に触れ、そこで、一人でぶっ叩く・・・。考えただけでも興奮です。
もちろん、全て上手く行くはずはありません。そして何が起こるか判りません。でも、こんなこと滅多な事では出来ないので、決行することにしました。

さあて、どこの町を廻ろうかな~??

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