高校一年生の時、マーチングの県大会で負けました。
マーチングとは、演奏しながら縦横無尽に動き回り様々なフォーメーションを作り音楽だけでなく視覚も楽しめる競技です
通っていたブラスバンド部は通常の座奏演奏の他にマーチングもやっていて、大会はマーチングだけ出場していました。
僕は、座奏が嫌い(ずっと動かないから)だったのでよくサボってましたが、マーチングの稽古は楽しくて毎日これなら良いのになーって思ってたくらいでした。
楽しくなった理由はもう一つあって、座奏の時の楽器は鳴り物系でしたが、マーチングの時はBD(バスドラム)の2番(4人編成)を与えられたんです。
「やったー!自分の楽器や!!」とめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。
大会に向けた練習はかなりしんどくて(笑)夏休みは毎日それに明け暮れてた気がします。
3年生の先輩は怖くて、毎日怒られまくってましたがなんとか付いて行き、曲を覚えフォーメーションも覚え、毎日朝から夜まで練習して大会へ。
僕は中学の時はクラブに入っていなかったので、こんなに打ち込んだ事も、大会というのも経験したことがなかったので、めちゃくちゃ緊張したし、あれだけやったのに負けたというのがこんなに悔しいものだと、初めて体験をしました。
大会の表彰式後、部員は全員号泣。僕も悔しくて涙しました。
「なにがあかんかったのか?」「なんで負けた?」
分からない・・・。
その夜、負けて落ち込んでる僕に父が笑いながら一言。
「当たり前や」
その瞬間カチンときました。
・・・当たり前ってどういうことや?
やれることはやった。
全体的にも良かったはず。
なのに当たり前やってどういうことや?
無性にムカつき原因を探すことにしました。
原因を探す
原因を探すって大層なことを書いてますが、格下と思っていた他校(大したことないよと先輩に言われ続けていたので)に負けたのが本当にショックで悔しくて・・・。
そして父の「当たり前や」の一言。
この二つが頭の中をグルグルしていたので、この時自分なりに整理したのを思い返すと・・・
1、格下と思っていた他校は実は格上だったのでは?
2、父の「(負けて)当たり前や」の一言はそれを意味する(思っていたより自分の部は弱い)のでは?
でした。
1は、ハッキリいって分からない。
2は、自分で認めたくない(先輩方は上手だし・・・)
結局わからない(笑)
なので、まず負けた原因を先輩に聞くことに。
すると「他の学校はコーチがついてるからなあ」と。
確かにうちの部はコーチはおらず、顧問の先生はなんちゃってなので普段は一切部室に顔を出しません。実質3年生の先輩方の指導力が全てです。
コーチがいなかった。だから負けた。
なるほどなあと。
次に、大会のビデオを何度も見返しました。もちろん他校のも。
うちの高校の出来は良い感じです。
フォーメーションはよく分からないけど、強いて言うなら『他校よりゴチャゴチャしてる』かな。
でもこれも、うちの部は部長が形を考えてたので、「この形は意味があるんですか?」と聞いたところ「別に意味なんてないよ。なんとなく書いてる」と言われ「へー、そんなもんなんか〜」と思ってたので、これで良いのだと思ってました。
他校も上手ですがそんなに差があると感じなかったので、ここからはあまり分からず。
同級生に聞いても「さあ?たまたまちゃう?」「良いコーチに教えてもらってるからやろ」
などなど。
こうやって負けた原因を色々自分なりに探っていったのですが、驚いたのが『他の人はそこまで悔しがっていない』と感じたこと。そして、『原因探しをしている自分が浮いていたこと』でした。
いや、負けて悔しい思いはみんなしてるはずなんですけど、どこか「あーあー、今年もダメだったか」という諦め?無関心?な空気がありました(ちなみに、前年度もその前も負けてる)
そういえば、大会終わってからもミーティングなどなかったし、全員で大会のビデオ鑑賞あっても「ここ上手くいったね」「縦のライン揃ってる!」とか、傷の舐め合いか?と思うような事ばかり言い合ってるし、3年の先輩も今思うとしょーもない上司みたいな感じで「俺が1年の時の3年の先輩はな・・・」「他なんて大したことないよ」とか言ってたなーと(笑)
負けた原因を聞いた時も「もう終わったからいいやん」という感じだったし。
まあ一年生の僕がアレコレしても同じやわなと思うところもありましたが、やっぱり負けたのは悔しいしムカつく。
でも、どうしていいのか分からない。
※今みたいにネットなんて無いしすぐ調べられない。
どうしたらいいか…
続く
マーチングとは、演奏しながら縦横無尽に動き回り様々なフォーメーションを作り音楽だけでなく視覚も楽しめる競技です
通っていたブラスバンド部は通常の座奏演奏の他にマーチングもやっていて、大会はマーチングだけ出場していました。
僕は、座奏が嫌い(ずっと動かないから)だったのでよくサボってましたが、マーチングの稽古は楽しくて毎日これなら良いのになーって思ってたくらいでした。
楽しくなった理由はもう一つあって、座奏の時の楽器は鳴り物系でしたが、マーチングの時はBD(バスドラム)の2番(4人編成)を与えられたんです。
「やったー!自分の楽器や!!」とめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。
大会に向けた練習はかなりしんどくて(笑)夏休みは毎日それに明け暮れてた気がします。
3年生の先輩は怖くて、毎日怒られまくってましたがなんとか付いて行き、曲を覚えフォーメーションも覚え、毎日朝から夜まで練習して大会へ。
僕は中学の時はクラブに入っていなかったので、こんなに打ち込んだ事も、大会というのも経験したことがなかったので、めちゃくちゃ緊張したし、あれだけやったのに負けたというのがこんなに悔しいものだと、初めて体験をしました。
大会の表彰式後、部員は全員号泣。僕も悔しくて涙しました。
「なにがあかんかったのか?」「なんで負けた?」
分からない・・・。
その夜、負けて落ち込んでる僕に父が笑いながら一言。
「当たり前や」
その瞬間カチンときました。
・・・当たり前ってどういうことや?
やれることはやった。
全体的にも良かったはず。
なのに当たり前やってどういうことや?
無性にムカつき原因を探すことにしました。
原因を探す
原因を探すって大層なことを書いてますが、格下と思っていた他校(大したことないよと先輩に言われ続けていたので)に負けたのが本当にショックで悔しくて・・・。
そして父の「当たり前や」の一言。
この二つが頭の中をグルグルしていたので、この時自分なりに整理したのを思い返すと・・・
1、格下と思っていた他校は実は格上だったのでは?
2、父の「(負けて)当たり前や」の一言はそれを意味する(思っていたより自分の部は弱い)のでは?
でした。
1は、ハッキリいって分からない。
2は、自分で認めたくない(先輩方は上手だし・・・)
結局わからない(笑)
なので、まず負けた原因を先輩に聞くことに。
すると「他の学校はコーチがついてるからなあ」と。
確かにうちの部はコーチはおらず、顧問の先生はなんちゃってなので普段は一切部室に顔を出しません。実質3年生の先輩方の指導力が全てです。
コーチがいなかった。だから負けた。
なるほどなあと。
次に、大会のビデオを何度も見返しました。もちろん他校のも。
うちの高校の出来は良い感じです。
フォーメーションはよく分からないけど、強いて言うなら『他校よりゴチャゴチャしてる』かな。
でもこれも、うちの部は部長が形を考えてたので、「この形は意味があるんですか?」と聞いたところ「別に意味なんてないよ。なんとなく書いてる」と言われ「へー、そんなもんなんか〜」と思ってたので、これで良いのだと思ってました。
他校も上手ですがそんなに差があると感じなかったので、ここからはあまり分からず。
同級生に聞いても「さあ?たまたまちゃう?」「良いコーチに教えてもらってるからやろ」
などなど。
こうやって負けた原因を色々自分なりに探っていったのですが、驚いたのが『他の人はそこまで悔しがっていない』と感じたこと。そして、『原因探しをしている自分が浮いていたこと』でした。
いや、負けて悔しい思いはみんなしてるはずなんですけど、どこか「あーあー、今年もダメだったか」という諦め?無関心?な空気がありました(ちなみに、前年度もその前も負けてる)
そういえば、大会終わってからもミーティングなどなかったし、全員で大会のビデオ鑑賞あっても「ここ上手くいったね」「縦のライン揃ってる!」とか、傷の舐め合いか?と思うような事ばかり言い合ってるし、3年の先輩も今思うとしょーもない上司みたいな感じで「俺が1年の時の3年の先輩はな・・・」「他なんて大したことないよ」とか言ってたなーと(笑)
負けた原因を聞いた時も「もう終わったからいいやん」という感じだったし。
まあ一年生の僕がアレコレしても同じやわなと思うところもありましたが、やっぱり負けたのは悔しいしムカつく。
でも、どうしていいのか分からない。
※今みたいにネットなんて無いしすぐ調べられない。
どうしたらいいか…
続く
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